The Way to a HERO - #24 山崎聡一郎(美容系インフルエンサー)
MULC(ムルク)がお送りする「なりたい自分を勝ち取る」ために挑戦を続ける人たちへのインタビュー連載『The Way to a HERO』
第24弾は、美容系インフルエンサー・山崎聡一郎さん。「自分のことが好きだと自信を持って言える人になりたい」と話す、山崎さんのこれまでの足跡や実現したいビジョンに迫ります。
—自己紹介をお願いします
千葉県出身の25歳、山崎聡一郎です。自分のコンプレックスをなんとかしたいという思いから、二重整形・ヘアラインアートメイク・髭の医療脱毛をしました。教えることが好きで大学で教職課程を取り、教員採用試験も受けましたが不合格。縁あって今の会社に拾ってもらい、新卒でエンジニアとして就職し、長崎に移住してきました。美容に関心があり、現在は趣味で「山崎聡一郎/笑顔になれるメンズ美容」というInstagramアカウントを運用しています。
—幼い頃はどんな子どもでしたか
大人の言うことを聞かない元気っ子でした。家の周りを裸足で駆け回っていたそうです。自分が世界の中心だと思ってたので、一切周りなんか気にしてなかったですね(笑)。5歳くらいまではやりたい放題だったと思います。
—学生時代、印象的な出来事はありますか
小学校に上がると、ガラリと環境が変わり、周りに合わせなきゃ!と思うようになり、表には出ない性格になりました。先生の言うことはなんでも聞く、宿題はちゃんとやる、とにかく波風は立てない、周りの空気を読むなど、この頃にインスタのプロフィールにも書いてあるHSPの気質が養われたのかなと思います。
小中高といじられキャラで、容姿をばかにされることが多かったです。「デブ」「目がないね(細いね)」などの心無い言葉を吐かれ、傷ついていました。相手に悪意はなかったかもしれませんが、未だに覚えているくらいなので、当時は相当ダメージを負っていましたね。
ただ学生時代の楽しい思い出もあって、高校3年生の時、野球部を引退して体育祭の応援団をやることになりました。自分はキャラじゃないと避けていたのですが、仲良い友達が入っていたのでチャレンジしてみることにしたんです。野球から開放されたこともありますが、あの時期は本当に輝いてました(笑)。
特にいじられキャラを脱して皆が平等に接してくれたことが嬉しかったです。それまでずっと主役ではなく、脇役のような感じだったので、自分も中心人物の一員になることができて楽しかったです。
—人生のターニングポイントはいつですか
二重全切開の整形が人生のターニングポイントでした。正直言うと、カウンセリングの時も手術当日も、ギリギリまで迷っていました。上手くいくかどうかは賭けだったんですが「失敗したとしても今の自分よりは良くなるはず」「ここで変えるんだ」という強い決断が背中を押してくれました。
整形後は幼い頃の「俺が中心だ」という感覚が戻ってきて、悲観的に考える癖がなくなりました。それまでは、女性と付き合っても、仕事をしてても「自分がブスだからいけないんだ」と、人に好かれないことを全て見た目のせいだと決めつけていました。
でも、整形して自信がついたことで、仕事も恋愛も上手くいかない時は、見た目のせいではなく、自分自身のコミュニケーションに課題があると考えられるようになりました。自分の良いところにも気づいて、今は周りと調和を取りながら自己主張することができています。
—「なりたい自分」について教えてください
自分のことが好きだと自信を持って言える人になりたいです。美容整形やヘアラインのアートメイクを通して見た目に自信を持てるようになり、それまでの自分は人の評価に依存していたことに気づきました。人が「ブサイク」と言ったって、自分が自分のことをブサイクだと思ってなければブサイクではないんです。
自分の中に自分の世界をつくって、自己肯定感を持つことが大切なんだと思います。だから自分の気持に正直に生きて、どんな自分も好きだと言えるようになりたいです。
—「なりたい自分」を目指すようになった きっかけ は何ですか
小学生くらいの時からずっと自己肯定感が低かったです。本当は私だって、容姿をいじってくる人や、バカにしてくる人に対して、言い返してやりたい!と思うことは多々あったんですが、それができず「俺ってだめなんだな」「この世界にいらないんだ」と悲観的になっていました。
でも社会人になるタイミングで長崎に移住し、自然が多い場所で人の温かみに触れ、新しい価値観が芽生えてきたように思います。関東に住んでた頃の自分は生き急いでいて、「良い大学に進学するべき」「早く就職するべき」と結果を残すことに固執して、正解を追い求めるような生き方でした。
切羽詰まって何かに常に追われるような生活ではなく、のんびり自分らしくいれる今の日々が自分には合ってるなと思います。
※ヘアラインアートメイク施術後の写真 コンプレックスの1つであったM字ハゲを解消することが出来た
—週末(プレイベート)はどのように過ごしていますか
長崎にはカフェが多いので、フレンチトースト巡りをしています。遠距離の彼女とも2週に1度は会うようにしていますね。彼女といる時の写真が一番楽しそうに笑っているなと感じます。あとはスポーツ観戦が好きなので、野球・ラグビー・サッカーなどジャンルを問わず考察しながら視聴しています。
—座右の銘を教えてください
「徹頭徹尾」です。「やると決めたら徹底して最後までやりきれ」という意味なんですが、一度始めたことは嫌々でも考えながらでもいいから、やりきることが大切だと感じています。
—生まれ変わったら何になりたいですか
正直、今を生きることに精一杯なので考えたことがなかったです(笑)。でも大学生の時、中学生に野球を教えてましたし、教育実習で先生になる道を諦めてしまったので、教師をやりつつ高校野球の監督が出来たら最高ですね。
大抵、野球部の監督と言うのは体育の先生か外部から呼んできた監督を雇うものなので、監督になるのは非常に難しいですが、もし監督になれたのなら、自分なりのチーム作りをして甲子園を目指したいですね。私は弱者の野球が好きなので弱いチームが強いチームを倒す、ジャイアントキリングを起こすような野球がしたいです。
—今後の目標や、今挑戦していることを教えてください
趣味で運用している美容アカウントの方向性を変えようかなと考えています。最初は中高生の男子をターゲットに発信していたんですが、なんかしっくりこなくて。
私は感受性が高いので、女性っぽい寄り添うような発信が向いているのではないかと思い始めました。人から言葉を借りたくないので、自分の中からでてきた言葉で投稿を作るというのがモットーです。
今後は子育て世代のお母さん向けに発信していきたいです。メンズ美容をお母さんが子どもに伝えたくなるような投稿ができるように頑張りたいと思います。